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投資詐欺検証ラボ
「みやけウォッチ銘柄」の記事ページ(投資顧問クチコミポリスより)
画像:投資顧問クチコミポリス公式サイトの該当ページより。

「みやけウォッチ銘柄」は信用できる?投資顧問クチコミポリスの無料銘柄配信を検証

公開:

結論を先に置きます

先に結論です。 「みやけウォッチ銘柄」は、『投資顧問クチコミポリス』というサイトが毎朝出している無料の注目銘柄コラムです。 中身は、適時開示・決算・IPOといった公開情報のまとめが中心で、コラムを読むこと自体に危険があるわけではありません。 ただ、注意して見ておきたいのは次の3点です。 ①コラムの最後で「無料の株情報サイト」への登録をすすめていること、②その誘導先が値上がりをにおわせるAIツールであること、③運営の会社情報が公的にはほとんど確認できないこと。 この記事では、コラム・誘導・運営者の3つに分けて、公的な情報をもとに落ち着いて整理します。特定の個人を悪者にするための記事ではありません。

POINT

分析マン的メモ

「無料の銘柄コラム」そのものは珍しくありません。ポイントは“コラムの良し悪し”ではなく、読み終わったあとにどこへ案内されるかです。入口が無料でも、その先で何を求められるかまで見てから判断しましょう。

まずは3つに分けて見る

ひとまとめに「あやしい・あやしくない」で見ると判断を誤ります。 そこで、コラムの中身/その先の誘導/運営者の実体の3つに分けて整理します。

①コラムの中身
確認できること
毎朝の注目銘柄・材料・決算・IPOのまとめ
今回の見立て
公開情報の要約が中心。情報自体は無料
②その先の誘導
確認できること
末尾で“無料株情報サイト”への登録をすすめる
今回の見立て
値上がりをにおわせるAIツールへ送客している
③運営者の実体
確認できること
運営会社名・所在地・法人番号
今回の見立て
公的には法人として確認できない(個人運営と自称)

①コラムの中身を見る

投資顧問クチコミポリスのトップページ
画像:投資顧問クチコミポリス公式サイトより。

「みやけウォッチ銘柄」は、『投資顧問クチコミポリス』というサイトが毎朝更新している注目銘柄コラムです。 中身を読むと、その日の株価材料・決算予定・IPO情報を一覧にしたもので、コラム内でも「決算企業やIPO銘柄の情報には、某有名株サイトからの引用も含まれています」と書かれています。 つまり、独自の極秘情報というより、公開されている情報を読みやすくまとめたものという位置づけです。ここまでは、よくある無料コラムの範囲です。

注意

ここで一回立ち止まろう

公開情報のまとめは便利ですが、「注目銘柄」として名前が挙がること=上がる、ではありません。コラムにも「私の主観も含まれます」「ご自身でもご確認ください」と書かれています。最終判断は自分で、という前提は外さないでおきましょう。

②“その先”の誘導を見る

ここが、いちばん見ておきたいポイントです。 毎朝のコラムの末尾には、「無料で使える株情報サイトをチェックしておきましょう」という案内があり、外部の株情報サイトへの登録へ自然につながる作りになっています。 誘導先としてサイト内で紹介されているのは、AIで銘柄を自動抽出するとうたうツールです。下のような訴求が並びます。

誘導先として紹介されるAI株情報ツール「Answer」の広告
画像:参考として紹介されている株情報ツールの広告(Answer)より。
誘導先として紹介されるテーマ株自動セレクト型ツール「IF」の広告
画像:参考として紹介されている株情報ツールの広告(IF)より。

「次に動く銘柄を、AIはすでに捉えている」「期待のテーマ株を自動でセレクト」——こうした表現は読み手をワクワクさせますが、ここで法律の話を一つだけ。 金融商品取引法は、値上がり・値下がりを言い切るような勧誘を禁止しています。証券取引等監視委員会も、「有価証券の価格等が必ず騰貴する、又は必ず下落するといった断定的な判断を示して勧誘すること」を禁止していると明記しています(断定的判断の提供の禁止/金商法38条)。 「必ず上がる」と読めてしまう表現には、まず一歩引いて向き合うのが安全です。

③運営者の実体を見る

最後は、誰が運営しているのかです。 サイトの運営者ページによれば、『投資顧問クチコミポリス』は管理人「みやけ」氏が個人で運営するサイトで、2018年に開設されたと書かれています(X:@kabu_police)。 一方で、運営会社名・所在地・代表者名・法人番号や、特定商取引法に基づく表記は、編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。 そこで国税庁の法人番号公表サイトで「投資顧問クチコミポリス」等を調べましたが、対応する法人番号は確認できませんでした。 「個人が運営する情報サイト」であること自体は違法ではありません。 ただ、有料の銘柄助言まで踏み込む場合は別の話になります。

金融庁『無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について』のページ
画像:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」より。

ここで一次情報を確認しておきます。 金融商品取引法では、有価証券の価値の分析にもとづく投資判断について報酬を受けて助言することを業として行う場合、「投資助言・代理業」の登録が必要です(e-Gov法令検索・金融商品取引法)。 さらに金融庁の監督指針は、「会員登録等を行わないと投資情報等を購入・利用できない……ような場合には登録が必要となることに十分に留意する」と述べています。 つまり、無料の一般的なまとめ記事は登録不要でも、有料の会員制で個別の銘柄助言に踏み込むと登録が必要になりうる、という線引きです。利用前には、運営者や誘導先が金融庁の登録業者一覧に載っているかを確認しましょう。

POINT

分析マン的メモ:無登録リストの読み方

金融庁は無登録業者のリストを公表していますが、同庁自身が「掲載されていない者でも、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ます」と注意しています。「リストに載っていない=安全」ではない、という点だけ覚えておきましょう。

無料コラムから誘導までの流れ

今回見えた導線を、時系列で整理するとこうなります。

1. 入口
起きること
毎朝の無料コラム「みやけウォッチ銘柄」を読む
見ておきたい点
公開情報のまとめ。ここは無料で害は小さい
2. 案内
起きること
コラム末尾で“無料の株情報サイト”登録をすすめられる
見ておきたい点
なぜ無料で案内するのか(送客の仕組み)を意識
3. 登録
起きること
AI銘柄ツール等に登録(メール・LINE等)
見ておきたい点
登録後に届く案内の内容・頻度を確認
4. 誘導
起きること
有料プラン・個別配信などへ案内される可能性
見ておきたい点
ここで初めて費用や助言の中身が問われる

こんな配信が来たときの動き方

判断に迷ったら、次の順で確認すると整理しやすいです。

  1. 「必ず上がる」「いまだけ」など、値上がりを言い切る表現がないか確認する(断定的な勧誘は法律で禁止)
  2. 運営会社名・所在地・特定商取引法の表記があるか確認する(なければ一歩引く)
  3. 有料の銘柄助言なら、金融庁の登録業者一覧に名前があるか確認する
  4. 登録を急かされたら、その場で決めずに公的窓口へ相談する

申し込み前のチェックリスト

  • コラムの“その先”で、有料サービスやLINE登録に誘導されていないか
  • 「必ず儲かる」「AIが当てる」と読める断定的な表現がないか
  • 運営会社名・住所・代表者・特定商取引法表記が明示されているか
  • 有料で銘柄を助言する場合、投資助言・代理業の登録があるか(金融庁一覧で確認)
  • 誘導先が金融庁の無登録業者リストに載っていないか
  • 出金や解約の条件、追加費用の有無を事前に確認したか
  • 少しでも不安なら、消費者ホットライン188や金融庁の相談室に相談したか

まとめ:3分離で振り返る

①コラムの中身
今回わかったこと
公開情報(材料・決算・IPO)のまとめが中心で、読む分には無料
受け取り側の構え
便利だが「注目=上がる」ではない。最終判断は自分で
②その先の誘導
今回わかったこと
末尾で無料株情報サイト(AIツール)への登録をすすめている
受け取り側の構え
無料の入口の“先”で何を求められるかを必ず確認
③運営者の実体
今回わかったこと
個人運営と自称。法人番号など公的な実体は確認できず
受け取り側の構え
有料助言に進む前に登録・運営者情報をチェック

繰り返しになりますが、「みやけウォッチ銘柄」を読むこと自体に問題があるわけではありません。 気をつけたいのは、無料の入口から、値上がりをにおわせる誘導へとスムーズにつながっていく流れです。 「公的に確認できることは何か」を一つずつ押さえれば、慌てて登録する前に立ち止まれます。

POINT

判断に迷ったら

「この無料コラムや誘導先、登録して大丈夫かな?」と迷ったら、一人で抱え込まずに気軽にご相談ください。編集部が公開情報の調べ方を一緒に整理します。公的な相談先としては、消費者ホットライン(188)や金融庁の金融サービス利用者相談室も利用できます。

【結局のところ、安全?危険?】編集部の本音

「で、結局この案件って、申し込んでいいの? ダメなの?」 ここまで読んでくれた方が一番知りたいのは、たぶんこの一点だと思います。 気持ちは、すごく分かります。 編集部としては、公的記録・契約条件・SNSの体験談まで、ひと通り目を通したうえで、「自分の家族や友人から相談を受けたら、どう答えるか」の答えはちゃんと持っています。 ただ、ネット上の記事は誰でも読めるので、踏み込んだ判断材料は本記事には書ききっていません。 もう一歩踏み込んだ話は、LINEで個別にお返事しています。

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ヒント

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