
「元証券マンITSUKI」広告、クボタ株解説記事にも出現
公開:

タダシ
編集長のタダシです。 『クボタの株価はなぜか安い』という記事、読みましたか。 その記事の中身とは関係のない広告が、実は紛れ込んでいました。
結論:この広告は、クボタとは無関係な使い回しの投資勧誘です。 どんな記事にでも、同じ広告が挿入される仕組みだからです。 記事の内容を信じても、広告のリンクは踏まないでください。
クボタの株価解説記事の中に、以前弊誌が検証した「元証券マンITSUKI」の広告バナーが、 そのまま挿入されていたからです。 この広告は、みずほ証券の専門家の経歴記事にも、 まったく関係のないクボタの株価解説記事にも、 同じ文言・同じリンク先で使われていました。 ここから、公開情報で1つずつ確認していきます。

タダシ
正直に言います。 記事の内容がどれだけ真面目でも、そこに挟まる広告は別物です。 私なら、この広告のリンクは踏みません。
警告
同じ広告が、まったく畑違いの記事にも挿入されています
結論を先に置きます
「クボタの株価はなぜか安いのか」という記事を読んだ方から、途中に出てくる投資広告について問い合わせを受けました。 まず3行で結論を置きます。 ① 記事本体は、クボタの業績や為替リスクを解説する一般的な株式コラムです。 内容自体に、詐欺的な記載は見当たりません。 ② ただし、記事の途中にはクボタとは文脈上まったく関係のない広告が挿入されています。 「億り人が資産の増やし方を無料で教える」「資産7.7倍」という文言で、クリックすると別サイトへ移動します。 ③ この広告、実は編集部が以前に検証済みの広告と、文言もリンク先も完全に同じものでした。

タダシ
株価解説の記事そのものと、途中に挟まる広告は別物です。 私なら、記事を読んだ流れのまま広告のリンクは踏みません。
まずは3つに分けて見る
| 切り口 | ざっくり結論 | 信じていい度 |
|---|---|---|
| ① クボタの株価解説記事 | 業績・為替・成長戦略を解説する一般的な株式コラム | 確認できる事実(内容自体に不審な点はなし) |
| ② 広告・元証券マンITSUKI | 「資産7.7倍」「無料マンツーマン指導」を謳いLINE登録へ誘導。以前検証した広告と完全に同一 | 要警戒(実績の真偽は未確認・誇張表現あり) |
| ③ 確認できなかったこと | ITSUKI氏の実在性・登録状況、広告配信の仕組みの詳細 | 出典なし(編集部でも裏付けが取れていない) |
検索でこの記事にたどり着くと、本文と広告の境目が分かりにくい構成になっています。 「クボタ株の解説記事が勧めている投資法なのか」と誤解しても不思議ではありません。 ですが、①記事の内容と、②広告の主張は、まったく別の話です。

タダシ
投資と関係のない銘柄の解説記事にまで広告が入るのを見ると、 特定の読者を狙った広告ではなく、++機械的に配信されている++と考えるのが自然です。
① クボタの株価解説記事について|確認できる事実
記事の中身
参考記事の概要
- 掲載サイト
- ifs-assessment.jimdofree.com
- タイトル
- 「クボタの株価、なぜか安い?気になる理由とこれからの見通しを一緒に考えよう」
- 公開日
- 2026年7月14日(編集部確認)
- 内容
- 業績下方修正・PER水準・為替リスク・海外市場戦略など、一般的な株式解説
- 運営者表記
- 編集部の閲覧時点で、運営者名・所在地の明記は確認できず
記事の内容自体は、クボタの業績や成長戦略を解説する一般的な株式コラムです。 海外市場での事業拡大や、スマート農業分野への投資といった話題を、淡々と紹介しています。 この記事本文に、詐欺的な記載や不審な誘導は見当たりませんでした。
POINT
この記事自体を検証したいわけではありません
記事本体は、ごく普通の株式解説でした。 問題は、その記事に紛れ込んでいた広告です。 「これって広告なの?本文なの?」と迷ったら、一度LINEで見せてください。
② 広告と「元証券マンITSUKI」について|宣伝されている内容
クボタの記事に挿入されていた広告バナー

この広告バナーを見て、編集部は驚きました。 編集部が2026年7月に公開した「元証券マンITSUKIの広告記事」で確認した広告と、文言・デザインが完全に同一だったからです。 前回確認したのは、みずほ証券のチーフ債券ストラテジスト・丹治倫敦氏の経歴記事でした。 今回は、丹治さんとは全く関係のない、クボタという個別銘柄の株価解説記事に、同じ広告が使われていました。
誘導先は前回と同じ「stock-info.jimdofree.com」
広告をクリックすると、前回と同じ stock-info.jimdofree.com というサイトに移動します。 そこで名乗っているのも、前回と同じ 「元証券マンITSUKI」 という人物です。 誘導先のサイトを改めて確認すると、以前にはなかった新しい図解も追加されていました。

「資金の流れを読む」という説明は、それらしく聞こえます。 ですが、どの銘柄が事前に値上がりすると分かっていたのか、再現性のある根拠は示されていません。 こうした手法の説明は、結果が出たあとに理由をつけているだけの可能性があります。

急騰前のチャートを見せられると、誰でも「この手法なら勝てそう」と感じやすくなります。 ただし、これも 結果が出たあとに選んで見せている銘柄 の可能性があります。 前回の検証時と同様に、再現性のある根拠は示されていません。

タダシ
手法の名前が新しくなっても、 『実績を後から選んで見せる』という構造は変わっていません。 ここは、前回検証したときと同じでした。
なぜ、まったく畑違いの記事にまで広告が入るのか
経歴記事にも、株価解説記事にも、同じ広告が使われている理由を考えます。 消費者庁は、アフィリエイト広告について次のように指摘しています。
「アフィリエイト広告が消費者に届くまでには、広告主・広告代理店のほか、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)、アフィリエイター、媒体社(デジタル・プラットフォーム提供者)・アドネットワーク事業者といった複数の関係事業者が関わっている」
— 消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」(令和4年2月15日)
つまり、広告主が「この記事に載せよう」と個別に選んでいるのではなく、複数の事業者を経由して機械的に配信されている可能性が高いということです。 ▶ 一次情報:消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」(2026年7月16日閲覧) だからこそ、「著名な専門家の記事だから」「普通の株価解説記事だから」といった記事の中身と、広告の信頼性は関係ありません。
同じ広告が、他のどんな記事に紛れ込んでいるかは分かりません。 「見た広告が本文なのか広告なのか分からない」と思ったら、スクリーンショットのままLINEで送ってください。
③ 確認できなかったこと|注意すべき点
ここまでの調査で、編集部が確認できなかった点を、正直にまとめておきます。
- 「元証券マンITSUKI」の本名・実在する証券会社在籍歴 → 前回の調査時と同様、自己紹介ページの記述以外に裏付けとなる一次資料は確認できていません
- 広告がどの事業者を経由して配信されているか → 消費者庁の報告書にある一般的な仕組みは確認できましたが、この広告固有の配信経路までは特定できていません
- 「資金の流れ」という新しい手法の再現性 → 誘導先の図解以外に、第三者による検証は確認できませんでした
- ifs-assessment.jimdofree.com/stock-info.jimdofree.comの特定商取引法表記 → 編集部の閲覧時点で、運営者名・所在地・連絡先の明記は確認できませんでした(前回の調査時と同じ状態です)
「「著しく事実に相違する表示」や「実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示」を禁止しています」
— 消費者庁「通信販売 – 特定商取引法ガイド」(特定商取引法第12条の解説)
「資産7.7倍」という数字を根拠に無料指導へ誘う手口は、この誇大広告の禁止規定に近い構造です。 また金融商品取引法38条は、不確実な事項について断定的判断を提供する行為を禁じています。 数字そのものが虚偽と断定はできませんが、裏付けの取れない実績を根拠に勧誘する手口は、行政が繰り返し警告している類型と一致します。 ▶ 一次情報:金融商品取引法 第38条(e-Gov法令検索)(2026年7月16日閲覧)
POINT
💬 分析マン的メモ
確認できなかったことも、正直に並べました。 「自分が見た記事にも、似た広告があった」と思ったら、遠慮なくLINEで聞いてください。
受け取る側のチェックリスト
- 株価解説やニュース記事の途中に、無関係な投資広告が挟まっている → 本文と広告を切り分けて読むクセをつける
- 同じ広告が、複数のまったく違うジャンルの記事に使われている → 個別に選ばれた広告ではなく、機械的に配信されていると考える
- 「資金◯倍」「新しい手法」という言葉が、再現性の根拠なく使われている → その裏付け(第三者による検証など)を探す。見つからなければ要警戒
- 「無料相談」「無料指導」のあとにLINE登録を求められる → 登録後にどんな案内が来るか、事前に想像しておく
- 運営者名・所在地・連絡先(特定商取引法表記)が見当たらない → 表記がないサイトへの登録・入金は避ける
注意
すでにLINE登録・入金してしまった方へ

タダシ
記事の内容は真面目でも、隣の広告は別物として見ます。 私なら、同じ広告が繰り返し使われている時点で、この誘導先には登録しません。
まとめ|広告は記事の中身を選ばない
| 切り口 | ざっくり結論 | 判断軸 |
|---|---|---|
| ① クボタの株価解説記事 | 業績・為替・成長戦略を解説する一般的な株式コラム。内容自体に不審な点はなし | 記事本体の内容は信頼していい |
| ② 広告・元証券マンITSUKI | 「資産7.7倍」を謳いLINEへ誘導。以前検証した広告と完全に同一のものが使い回されている | 実績の裏付けなし。数字を根拠に判断しない |
| ③ 確認できなかったこと | ITSUKI氏の実在性・登録状況、広告の配信経路、特商法表記の有無 | 出典なし。分からないことは分からないままにする |
本記事の目的をもう一度確認します。 クボタという企業や、この株価解説記事そのものを検証したいわけではありません。 むしろこの記事も、広告を挿入された側と見るのが自然です。 この記事で伝えたかったのは、「広告は、記事の中身を選ばない」ということです。 専門家の経歴記事でも、普通の株価解説記事でも、同じ広告が使われていました。 次にあなたが読む記事に紛れていても、不思議ではありません。 だから、覚えておくことは1つだけ。 「この広告、本当にこの記事の内容と関係があるんだろうか」 ここで一度立ち止まれることが、最大の自衛策です。

タダシ
詐欺とは断定しません。 ただ、同じ広告が何度も使い回されている時点で、私は登録をおすすめしません。
POINT
「この広告、大丈夫かな」と思ったら
【結局のところ、安全?危険?】編集部の本音
「で、結局この案件って、申し込んでいいの? ダメなの?」 ここまで読んでくれた方が一番知りたいのは、たぶんこの一点だと思います。 気持ちは、すごく分かります。 編集部としては、公的記録・契約条件・SNSの体験談まで、ひと通り目を通したうえで、「自分の家族や友人から相談を受けたら、どう答えるか」の答えはちゃんと持っています。 ただ、ネット上の記事は誰でも読めるので、踏み込んだ判断材料は本記事には書ききっていません。 もう一歩踏み込んだ話は、LINEで個別にお返事しています。
警告
ちなみに、知っておいてほしいこと

ヒント
編集長タダシより

