
フジマーケッツ(FUJI Markets)は出金できない?無登録海外FX業者の典型構造を検証
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結論を先に置きます
「世界を相手に取引し、市場を支配する」——強気のコピーでCFD・FX取引をうたう海外プラットフォーム FUJI Markets(フジマーケッツ) の話です。 結論から。FUJI Marketsへの入金はおすすめできません。 理由は3つ。 ① 金融庁の登録業者一覧に「FUJI Markets」「フジマーケッツ」の名称は確認できませんでした。日本の居住者向けにFX取引を提供するには金融商品取引業の登録が必要で、無登録のまま勧誘すること自体が禁止されています。 ② 掲げているレバレッジは 最大1:500。日本の規制(個人向けは最大25倍)の20倍で、国内の正規業者では絶対に出せない数字 です。 ③ 運営会社の登記国の記載が セントルシア・モーリシャス・バヌアツ と資料によって食い違い、ライセンス番号の記載も確認できません。 名前に「FUJI」、サイトには富士山——日本人向けに作り込まれた見た目だからこそ、中身を順番に確認していきます。
警告
金融庁が名指しで警告している構造そのものです
まずは3つに分けて見る
| 切り口 | サイトで言っていること | 確認できた事実 |
|---|---|---|
| ① 取引条件 | 「機関レベルの価格」「最大レバレッジ1:500」 | 日本の個人向けFXは 最大25倍 が上限。1:500は国内正規業者では提供不可 |
| ② 運営の実体 | 「安全のために世界各国で規制されています」 | ライセンス番号の記載なし。登記国の記載が3カ国で食い違う |
| ③ 金融庁登録 | (記載なし) | 登録業者一覧に名称なし。無登録の海外業者 とみられる |
本記事は「FUJI Marketsで損をした」という個別の被害を認定するものではありません。 やりたいのは、サイトに書かれていることと、金融庁・国民生活センターが公表している無登録海外FX業者の典型パターンを 突き合わせる ことです。
① サービスの中身——「1:500レバレッジ」が意味すること

サイトの説明はとにかく立派です。「機関レベルの価格」「100種類以上のCFD商品」「手数料は最小限からゼロ、スプレッドは0.0 PIP*から」。 ですが、投資で一番大事な情報——どこの国の、何という会社が、どの規制当局の監督下で運営しているか——が出てきません。 そして「最大レバレッジ1:500」。レバレッジとは預けたお金の何倍まで取引できるかの倍率で、日本では金融庁のルールにより 個人向けFXは最大25倍 に制限されています。500倍という数字は、日本の規制に従っていない業者であることの自己紹介のようなものです。 仮に詐欺でなかったとしても、500倍のレバレッジでは相場がわずかに逆へ動くだけで資金が吹き飛びます。「規制を超えたお得な条件」は、利用者保護を捨てた条件 と同義です。

② 運営の実体——登記国がバラバラ、番号のない「規制」

FUJI Marketsの運営情報(サイト・公開情報ベース)
- サービス名
- FUJI Markets(フジマーケッツ)
- 登記国の記載
- セントルシア/モーリシャス/バヌアツ(資料により食い違い)
- ライセンス番号
- 記載なし
- 日本の住所表記
- 東京都港区高輪(入居実態は確認できず)
- ドメイン登録
- 2026年(運用歴ごく浅い)
- 金融商品取引業の登録
- 登録業者一覧に名称なし(2026年6月11日時点)
ここが今回の検証の核心です。 金融庁は注意喚起で「海外所在業者であったとしても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、金融商品取引業の登録が必要です」「日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは、禁止されています」と明記しています。 編集部が金融庁の登録業者一覧を確認した範囲では、FUJI Marketsの名称は見当たりませんでした。つまり、日本語のサイトで日本人に口座開設を促している時点で、法令上の前提を満たしていない可能性が高い ということです。 なお、無登録業者の警告リストにも2026年6月11日時点で名称は確認できませんでしたが、このリストは「警告書を出した業者」だけを載せるもの。ドメイン取得から日が浅い業者は、警告が追いつく前に名前を変えて消えるのが常套手段 です(推測:同種事例の傾向ベース)。
③ 出金トラブル——「税金を先に払え」は詐欺のサインです
「出金申請をしても反映されず、サポートから返信が来なくなった」「出金しようとしたら追加の入金を求められた」——FUJI Marketsについては、こうした報告が複数の検証サイトや相談で挙がっています(個別の被害の真偽は未確認です)。 重要なのは、この流れが公的機関の注意喚起と 完全に一致する ことです。 金融庁はFX取引・暗号資産投資の勧誘への注意喚起で、「投資したお金が引き出せない、出金の際に税金等の名目で高額な金銭を要求される、紹介者や業者と連絡が取れなくなるといったトラブル」が生じていると明記しています。 国民生活センターも、SNS経由の詐欺的FX取引について「取引画面上では利益が出ているように見えても、画面自体が架空で、実際に取引されていない場合があります」と指摘しています。 「画面の利益」と「出金できるお金」は別物。 出金の条件として追加のお金を求められた時点で、それは取引ではなく回収のフェーズに入っています。

注意
「60秒以内に開始」と急かされたら
もう入金してしまった場合——やるべきことは2つ
① 追加入金を完全に止める。 「税金」「手数料」「凍結解除費用」——名目が何であれ、出金のために先に払うお金はありません。払うほど被害が増えるだけです。 ② 記録を残して、すぐ相談する。 振込明細、取引画面、担当者とのチャットやLINEのスクリーンショットを保存したうえで、警察相談専用電話 #9110 と消費生活センター 188 へ。振込先が国内口座なら、振込先の金融機関に連絡して口座凍結を依頼してください。残高が残っていれば、振り込め詐欺救済法に基づく被害回復分配金の対象になる可能性があります。 国民生活センターは、この種のトラブルについて「いったん振込してしまうと、被害回復が困難です」と明言しています。動くなら、口座にお金が残っているうちの早さが勝負 です。
海外FX業者を見極めるチェックリスト
- 金融庁の登録業者一覧に名前があるかを最初に確認する(なければその時点で取引しない)
- 「レバレッジ500倍」など国内規制を超える条件は、お得ではなく無登録のサインと読む
- 「世界各国で規制されています」と書かれていたら、規制当局名とライセンス番号を探す(書かれていなければ虚偽を疑う)
- ドメインの取得時期を確認する(できたばかりのサイトに実績は存在しない)
- SNS・マッチングアプリで知り合った相手に勧められた取引所は、内容にかかわらず使わない
- 出金の条件として追加入金を求められたら、その瞬間に支払いを止めて相談する
まとめ|「富士山」は信用の根拠にならない
| 切り口 | 結論 |
|---|---|
| ① 取引条件 | レバレッジ1:500は国内規制(25倍)の20倍。無登録業者であることの裏返し |
| ② 運営の実体 | 登記国の記載が3カ国で食い違い、ライセンス番号なし。実体の追跡が困難 |
| ③ 出金トラブル | 「税金名目の追加請求」は金融庁が警告する典型手口と一致 |
FUJI Marketsという名前、富士山のデザイン、日本語のサイト——どれも日本人に安心してもらうための演出であって、日本の法律に従っている証拠はひとつもありません。 海外FXの良し悪しを見た目で判断するのは不可能です。確認すべきはただ1点、金融庁に登録があるか。なければ、どれだけ条件が魅力的でも、あなたのお金を守る仕組みは存在しないと考えてください。
POINT
「この取引所、使って大丈夫?」と迷ったら
【結局のところ、安全?危険?】編集部の本音
「で、結局この案件って、申し込んでいいの? ダメなの?」 ここまで読んでくれた方が一番知りたいのは、たぶんこの一点だと思います。 気持ちは、すごく分かります。 編集部としては、公的記録・契約条件・SNSの体験談まで、ひと通り目を通したうえで、「自分の家族や友人から相談を受けたら、どう答えるか」の答えはちゃんと持っています。 ただ、ネット上の記事は誰でも読めるので、踏み込んだ判断材料は本記事には書ききっていません。 もう一歩踏み込んだ話は、LINEで個別にお返事しています。
警告
ちなみに、知っておいてほしいこと

ヒント
編集長タダシより

